【活動報告】転倒リスク管理プロジェクト
2018/01/18
―リハ職の知見をフル活用したケアレンツの新規事業へのディスカッション―
3つのポイント
・転倒リスクのある方に対して、セラピストが集結し、限りある情報のなかで転倒対策を考える。
・各自、実際の経験から、ありとあらゆる対策のアイデアが飛び交い、現時点でわかり得る対策イメージが可能となった。
・今回のディスカッションで出たアイデアを実際の現場で検証を行い、ディスカッション含めPDCAを繰り返す。
【イベント概要】
セラピストの特性を活かした仕事を機能訓練以外にさらなる職域の拡大に向けて、高齢者施設の古くて新しい課題である「転倒予防」にチャレンジしています。実際の施設では、転倒を繰り返す入居者さんの再発防止に、介護施設は頭を悩ませています。
セラピストが関わるのは転倒予防体操等を通じて身体機能向上を図ることが一般的です。
しかし今回のプロジェクトでは、
“介護職の気づく力をあげる”
“職員全体の行動を変える”
“居室内環境を変える”
など、幅広くどのようなアプローチできるかどうかの検証を「限られた情報」の中で行いました。
参加者は10年~20年目の経験豊富なセラピストにご協力いただきました。
限られた情報とは、こちらに掲載しているアンケートを某施設様に実施していただき、
https://www.oyamiru.com/info/20180101_info.pdf
・全体像
・転倒リスク度
・職員様からの生の声
これらの情報を集約しました。
【我々の目指す世界】
セラピストが持っている様々な視点、この視点を求めている対象者の方はとても多く、十分にこの「視点」が届いていないことが現状です。こういった活動を通して、セラピストが現場に出向くことなく「視点」をより多くの方に届けられるような仕組みを作りたいと考えております。
【イベント結果】
提供した情報に対して、どんな対策をすると転倒リスクが減らせるのか。様々な意見が飛び交いました。転倒リスクのある認知症の方には・・
「視線での誘導でトイレまでの転倒リスクが減るのでは?」
「居室環境はなるべくシンプルにしたほうが良いのでは?」
見守りやセンサー類に拒否的な方には・・
「まだフットセンサーが無い頃は、ベッドに鈴をつけてましたよ!」
「色や温度の工夫をしてみたらどうだろう?」
方向転換が困難で円背気味の方には
「導線を誘導するマーキングをしたらどうか?」
「リュックを背負ってもらうのはどうか?」
目から鱗のアイデアも出てきました!
各々がアイデアを出すことで、柔軟な発想や新しい発見があり、各セラピスト自身のスキルアップにつながると感じました。
イメージとしては、他施設で活躍しているセラピストとともに「新しい症例検討」を行っている感覚でした。
【参加者の声】
(参加後のアンケートより)「経験豊富な先輩方の話や、専門職以外の視点の話も聞けてとても楽しかったです。一人だと視点が偏るのが大きな視点で見られました」
「参加者の皆様全員と意見交換ができてよかった」
「ケアレンツのシステムの可能性を確認できた」
「リスクを捉える視点は共通している部分が多かった」
「実際のケースをもとに副業として関わることで、非常にスキルアップにつながると思う」
【今後の展開】
今回のディスカッションをもとに、実際の現場に出向きさらなる情報の収集と、これらのアイデアが果たして適しているのか?という検証を行います。実際に興味のある方には、現場へ出動していただき施設へ向けて「転倒対策」を提案するというジョブを実施していただく予定です!
また、今回は「特に転びそうな方」を対象としましたが、施設には転倒の潜在的なリスクを抱えている対象者も多くいらっしゃいます。
そういった潜在的なリスクを軽減するため、「転倒アセスメント研修」や「動画を使用した遠隔からのアセスメント」というジョブもスタートします!
ぜひご興味のある方は、一緒にプロジェクトに参加してみませんか?
随時メルマガにて募集いたします!
興味深く読ませていただきました。
「介護職員の視点」へのアプローチについての見解があればぜひ聞きたいです。これは介護職員の「感情」という特性を理解した上で進めなければいけないテーマだと思うので、奥が深いです!現場での実践報告も含め、続編を期待しています!
「介護職員の視点」へのアプローチについての見解があればぜひ聞きたいです。これは介護職員の「感情」という特性を理解した上で進めなければいけないテーマだと思うので、奥が深いです!現場での実践報告も含め、続編を期待しています!
( 2018/01/28 )
興味深く読ませていただきました。
「介護職員の視点」へのアプローチについての見解があればぜひ聞きたいです。これは介護職員の「感情」という特性を理解した上で進めなければいけないテーマだと思うので、奥が深いです!現場での実践報告も含め、続編を期待しています!
「介護職員の視点」へのアプローチについての見解があればぜひ聞きたいです。これは介護職員の「感情」という特性を理解した上で進めなければいけないテーマだと思うので、奥が深いです!現場での実践報告も含め、続編を期待しています!
( 2018/01/28 )