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竹内 豊 社長

株式会社フードケア 代表取締役社長

 

患者さんへより安全に介護食を届けるには、専門職の介入が必要不可欠です。

 

まずは、御社の事業の概要を教えてください。

当社は“介護や疾病などの分野に食を通じて喜びを創造する”という理念のもと、1997年に設立し、病気や障がいなどで介護が必要な方への「介護用食品」の開発・販売を行っています。

介護用食品の中でも特に、「とろみ調整食品、嚥下食(飲みにくい、むせてしまうといった人向けの食事)」に注力しております。

 

在宅で介護している人は、介護食に関しても情報源が少ないと思いますが、御社ではどういった活動をされていますか。

はい、確かに病院から在宅へ戻られる人は、栄養指導を受けたりしてある程度の介護食に関する知識も身に付けられているとは思いますが、元々在宅で介護されている方は、情報源が少ないのは事実ですね。当社では、特養や老健等の介護施設に当社の社員が出向き、介護食に関するセミナー等を実施しています。

また、当社の商品は、基本的に施設向けの商品であるため、栄養管理士、言語聴覚士などの専門家への啓蒙活動も積極的に行っています。当社の営業社員が自主的に日本摂食嚥下リハビリテーション学会(以下:JSDR)の学会認定職を取得し、セミナーに説得力を持たせる工夫もしていますし、営業スタッフ1人につき月に5回程度セミナーを実施しております。

 

確かに御社の商品は専門職からの評価も非常に高いですね。一方で、介護をするご家族からの反応はいかがですか。

お手紙を頂く事は多いです。ご本人が手紙を書けないことが多く、ご家族の方からご礼状を頂く事もあり、本当に我々の励みになっています。

食品の安全性、飲み込みやすさ、味などを褒めて頂ける事が多いですね。

 

介護をしているご家族の方は、どこで介護食を購入すれば良いのでしょうか。

業界全体として“購入できる場所”の拡大は検討・模索中です。

購入できるとするならば、通信販売が中心です。一部のドラッグストアやスーパーにも置いている場合がありますが、棚割りは少ないのが現状ですし、コンビニエンスストアにおいても、ごく一部で試験的に導入されている程度ですので、今後、当社としても業界全体としても“介護食を購入できる場所”を順次拡大していきたいと考えています。

 

専門職・介護をするご家族含め、介護食に対する意識というのは、変化してきていますか。

年々意識は向上していると思います。

特に病院では、医療従事者が多いので意識は高いです。一方で、介護施設においては、今後もますます意識を高めていく必要がありそうですね。我々の商品をご利用いただく方は要介護3~5の方たちが中心なので、介護食に対する安全性への意識の向上は必須ですし、安全に食べる方法をきちんと理解しておく必要があるため、注意事項も踏まえて、専門職に説明をしているとともに、介護をしているご家族の方々に対しても、加盟している日本介護食品協議会(介護食を販売している業界団体)と協力しながら、啓蒙活動を実施しています。介護食は生半可な知識だと、医療事故に繋がるため、教育に関しては徹底していかなければならないと考えています。

 

介護食に関わる専門職は、どういった職種がありますか。

医師、歯科医師、看護師、管理栄養士、歯科衛生士が中心です。

 

JSDR認定の看護師や言語聴覚士は、飲み込みのリスクや方法の観点からアドバイスできます。特に当社の商品のような“施設向け”ד介護度の高い方向け”の介護食は、特に専門職の方々の介入が不可欠ですね。

当社の商品と専門職が本来持っているリスク管理の知識や栄養の知識を融合することで、より安全に、患者さんへ美味しいものが届けられています。

 

商品を開発する際に重視されているポイントを教えてください。

最も重視しているのは『安全性』ですね。安全性は当社が最も気を使うことでして、数多くのエビデンスも保有しております。先ほど申し上げたように要介護度の高い方のお口の中に入るものなので、安全性の観点は絶対に欠かせません。

 もうひとつは『味』にもこだわっています。

昔、とある栄養士さんから味について指摘されたことがありました。「竹内さん、これ毎日食べられる?」と。

そこから患者さんの立場に立って味にもこだわるようになりました。

介護食なので、栄養成分の強化や調整はありますが、制限がある中でも「最後まで口から食べて頂ける」ことにこだわりながら製品開発をすべく、今後も企業努力をしていこうと考えております。

 

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株式会社フードケア

業務用介護用食品のリーディングカンパニー。

“介護や疾病などの分野に食を通じて喜びを創造する”を理念のもと、1997年設立。

設立以来、とろみ調整食品、ゼリーの素、エネルギー補給食品、たんぱく質強化食品、水分補給食品など、様々な商品を開発・販売し、商品数は現在までで35品以上に及ぶ。また、年に2~3つ新商品が開発されているとともに、商品の開発・販売のみならず、「安全性」の観点から、専門職向けの介護食セミナーも積極的に開催しており、専門職からの評価も非常に高い。

 

株式会社フードケア

〒252-0231 神奈川県相模原市中央区相模原4-3-14 第一生命ビル3F

http://www.food-care.co.jp/index.html

 

 

 

 

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